Document Type
Learning Optimization
Publication Date
Summer 7-13-2026
Abstract
困難を抱える宣教師を、個人面談などを通して少しずつ正常な状態へと導いていくことは、大きな時間と労力を要する働きです。伝道部会長は、ただでさえ多忙な職務の中で、こうした対応にかなりの時間を割かれ、伝道部全体を導くという本来の責任を果たす上で、大きな負担となっているのではないかと拝察いたします。
しかしながら、このような一対一の対応には、一つの見落とされがちな側面があるように思います。それは、支援を受ける宣教師を、常に「助けられる側」という受け身の立場に置き続けてしまうことです。その結果、本人の内側にある力が引き出されず、かえって成長の機会を狭めてしまっているのではないでしょうか。
そこで本提案では、発想を転換いたします。困難を抱える宣教師を「問題として対処する対象」としてではなく、今のありのままの状態で、他の宣教師の成長に貢献できる存在として位置づけ直すのです。他の宣教師を助けるという経験を通して、自分自身を見つめ直し、自分にも価値ある貢献ができるということを実感し、結果としてより主体的で生産的な宣教師へと成長していく――これが本提案の核にある考え方です。ここには、一人一人の宣教師の中に天与の可能性を信じる、信仰が必要とされます。
具体的なイメージとして、同じ住居に生活する4人の宣教師を例に考えてみます(もし2人だけなら、そのペア2つを電話でつなぐことも可能)。この4人全員を対象に、まずオリエンテーションを行います。その際に伝えるべき要点は次の4つであり、これらを参加者自身がしっかりと理解することが、やる気やスムーズな導入の鍵となります。一方的な説明ではなく、4人で話し合いながら共に学んでいく形を取ると、より効果的でしょう。
ここで特に大切にしたいのは、特定の一人の宣教師の「問題」に焦点を当てないことです。あくまで4人全員が互いに支え合う関係を築くことを目的とし、その中で、困難を抱えていた宣教師もまた、仲間の成長を後押しする大切な役割を担う――そのような、前向きで対等な関係性を作り出すことが、この提案の目指すところです。
Recommended Citation
Ariizumi, Yoshihiko, "問題を抱えた宣教師すら主役に変わる" (2026). Learning, Teaching, & Researching Optimization. 244.
https://scholarsarchive.byu.edu/ltroptimization/244